拡大するハラール市場に向けて

ドバイで開催されているGulfood2016に参加する予定です。今回は、世界的にハラルマーケットが拡大していくであろうというニュースを見つけましたので、取り上げたいと思います。

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食品だけでないハラール市場

今回参加するGulfoodは世界でも有数の規模の展示会で、160カ国から8万人以上の来場者があると言われています。そして、1987年の初回以来、年を追って規模が大きくなってきています。

Thomason Reutersのレポートによると、2014年から2015年におけるハラル食品とハラル生活用品の分野で、9.5%の成長があったとのこと。さらに、2019年までに10.8%の成長率を示し、現在の2兆USドルから3.7兆USドルの市場規模に拡大するであろうとの予測がされてました。

http://www.nst.com.my/news/2016/02/127261/global-halal-market-growing-bigger

また同じ記事の中で、ハラール・コスメにおいても2013年には1%の伸びがあり、49億USドルの市場となっており、こちらも2019年までに、6.78%の伸びで、市場規模が73兆USドルに達するであろうとのことでした。

なぜハラール市場は拡大するのか

こうした成長の一つの要因として、人口が増加している国の多くがムスリムの国であることが挙げられると思います。
ムスリムの住む国の多くは、発展途上国です。まず石油で中東諸国の多くが経済発展し、アセアンでも、シンガポールに続きマレーシアも大きな成長を遂げています。そしてこれからは東南アジア(インドネシアやタイ)・ペルシャ地域(中央アジア)・アフリカが伸びていくものと思われます。

またムスリムの国でなくても、元々人口が多い国には数多くのムスリムがいます。どのくらいのムスリムがいるか、国別に見てみると、
インドネシア16,900万人、インド13,300万人、パキスタン12,500万人、バングラディッシュ10,400万人、中国13,300万人。
インドネシアやパキスタンはイスラム教の国ですが、インドや中国はもちろんムスリムの国ではありません。しかしながら、わずか10%程度の割合しかないイスラム教徒にもかかわらず、数では1億人を超えるんですね。日本の総人口よりも多いムスリムが住んでいるわけです。

訪日ムスリム観光客も増えていく

そうした国々から今、円安効果もあって海外から多くの旅行者が日本に訪れています。年間2,000万人を超え、さらに増えていく勢いです。ムスリム訪日客も全体からするとまだまだ割合としては低いですが、数は大幅に増加しています。

mall_インドネシア

下記は日本政府観光局の統計数字です。
2015年度訪日外国人数
マレーシア  30万5500人(前年度からの伸び率22.4%)
インドネシア 20万5100人(前年度からの伸び率29.2%)
インド       10万3200人(前年度からの伸び率17.3%)
中国      499万3800人(前年度からの伸び率107.3%)一昨年の倍以上増えてる!!

外国人訪日数は、2015年1年間で1973万7400人という数でした。
やはり中国が目立ちますね。他に韓国訪日客約400万人、台湾約368万人、香港約80万人がトップ4でこの4エリアで訪日外国人観光客は1420万にもなり、実に全体の72%にもなります。

マレーシアやインドネシアからの観光客は、前年から30%近く増えており、ビザの緩和などもあって、ますます増えていくことは間違いありませんが、全体数からすると、まだまだ低いのが現状です。

いつかは対応が必要となるハラール

日本在住のムスリムは20万人弱と言われています。そして、日本を訪れるムスリムは現状ではまだ多くはありません。しかし、冒頭紹介したニュースのように、もうすでにハラール市場は、世界的には大きく成長している分野になっています。一方で、日本においてはまだまだこれからという、将来に向けた市場なのだろうと思います。

注意すべきはハラール対応は宗教がからむ問題だということ。一夜にして対応ができるわけではあリません。
だからこそ将来に向けて、今から準備をして、足を踏み入れていくマーケットなのだろうと思います。

 

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